2007年4月22日日曜日

母音の発音


半年に一度の日本語教師会の研修会が開かれた。二部構成の後半には、先日、日本語弁論大会ですてきな司会で参加者を魅了した桑野さんを講師に迎えて、日本語の発音について語ってもらった。

日本語の発音へのアプローチは、いろいろと考えられる。五つの母音に絞って見ても、その音質、発音の方法、子音や後続する音節との組み合わせなどを基準に分類しようと思えば、おそらく無数のルールが纏められるだろう。ところで今日の研修会で紹介されたのは、意外にも感性的なものだった。基本的な口の開き方、発音の要領に加え、つぎのコメントが教わった。曰く、「あ」の音はあかるく、「い」の音はかわいく、「お」の音は知的に発音すべき、とのこと。すなわち日本語の発音をぜんぶ正しくこなせれば、それだけで明るくて、知的で、かわいい話し方になる。自分の発音ではそういうことがとても可能だとは思えない。しかしながら、日本語の話し方を観察する、楽しむための一つの手がかりを手に入れたような感じだ。

思えば、同じ日本語と言っても、分かる日本語、正しい日本語、美しい日本語と、その一つひとつはまったく次元の異なるものだ。発音とは、まさしくよりよい日本語をめざすための大事な階段だと言えよう。

Here is an unique approach to a beautiful Japanese pronunciation. It is, as for the five Japanese vowels, a shall be cheerful, i shall be cute and o shall be intellectual.

NHK日本語発音アクセント辞典・利用の手引き

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