2007年4月26日木曜日

ラーメン


夕べ、大学主催のあるパーティに出た。テーブルに座ってのゆったりした食事で、それも周りには親しい知り合いは一人もいなかった。知らない人との他愛のない会話を続け、話の話題にはおのずと日本に向けられた。共通の知識どころか、語彙も覚束ない会話のなかでの日本、いつも新鮮で刺激的なエピソードが飛び出す。昨日の場合、聞かれた質問に「日本のnoodle houseが有名だろう」があった。

一瞬なにを言われたのか、自分のなかにある語彙に置き換えることで精一杯だった。なんのこともない、ラーメンのことだった。それにしても、言葉が違うと、感じがこうも違うんだ。

考えてみれば、ラーメンという言葉の由緒が分からない。中国語から来た言葉だとされ、「拉麺」「柳麺」とも書かれるようだが、いずれもわたしの中国語の語彙にはない言葉なのだ。発音は「辣麺」に一番近いのだろうが、そのような中国語もない。「ラオ(手偏に労)麺」というものではないのかと勝手に思うが、実証があるわけではない。一説では、二十世紀の五十年代の終わりころになってようやく生まれた食事の形態であり、作られた言葉だとされるが、それにしても、ほんの半世紀ぐらいで、よくもここまで日本を代表するような食文化の風景の一角を担うようになったものだ。

ちなみに和英辞書に出たラーメンの英訳は、「ramen」「Chinese noodle in soup」とある。英語話者の平均的な感覚ではこのような訳が通じないということだけ記しておこう。

Noodle now is one typical Japanese meal. However, what would be the best English translation? Even more, where does this word come from? They are all mystery to me.

ラーメンデータベース

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