2007年4月25日水曜日

カラオケ・空オケ


「カラオケ」とは、実にユニークな日本語の言葉だ。その由来は、歌などの歌唱が付いていない、「空っぽのオーケストラ」といったところだろう。しかしながら「空オケ」とはだれも表記しない。いわば言葉の由来が分かっていても、あえてそこまで意識しなくても通じる、そこまで思いを走らせる必要を感じさせない語彙の部類に属する。

そして、いやま「カラオケ」は一つの娯楽の形態として、日本発の文化を端的に示す象徴的な実例になっている。音楽の伴奏に載せて思い切って歌い上げるということは、考えてみれば気持ちのいいことだ。その歌が共通していて、しかも歌っている人が互いに似たような音楽の才能の持ち主だったら、なおさら望ましい。このように、一つの娯楽の方法として、「カラオケ」はそのまま世界に通じる言葉になる。英語や中国語はもとより、周りの同僚に聞いたら、ドイツ語も、ロシア語も、フランス語もそっくりそのままこれを受け入れている。まさに数少ない和製世界語の一つなのだ。いうまでもなく、それぞれの言語のなかでは、「空っぽの」という意味はまったく顔を出す余裕がない。考えようによれば、これはまさに「ポッドキャスト」の反対側の実例だ。一つの日本語の言葉が、意訳ができないままそのコンセプトが一人歩きをし、意味の通じる訳語が生まれる可能性が求められないで世界の言葉になった。

商業ベースのカラオケ環境の提供とともに、パソコン使用の世界ではカラオケをいろいろな形で楽しむ可能性がたくさん生まれた。スタンダードの音楽にテキストファイルを用いてのカラオケ字幕作成は実に手軽にできるようになった。そう言うわたしも、今日の作業の一つとして、歌詞字幕を作成する方法の一つを覚えて、学生たちに日本の歌を習わせるファイルを作った。ちなみに、最初に選んだ歌はSMAPの「ありがとう」。学生たちに受け入れられるのだろうか。

"karaoke" is a good example that a Japanese word became a world-wide concept. Today, I learnt a way to make a computer lyric file. It is for a popular song by SMAP and I hope that my students may like it at the next class.

駄歌詞屋本舗

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