2007年4月19日木曜日

今日は雪


四月も下旬に入る。日本では桜前線が福島県の鶴ケ城にまで北上し、テレビのニュース画面をにぎわせるのは、すでに気の早い鯉のぼりだ。しかしながら、ここカルガリーでは、朝目を開ければあたり一面の雪。思わずカメラを構えて、ベランダの一角を捉えた。

春が来ない。あるいは、雪のまま夏に突入してしまうかもしれない。

雪。これに因んだ言葉ならなにをあげるべきだろうか。すぐ頭をよぎるのは、「雪景色」、「雪化粧」、「雪深々」。なぜかどれも一世風靡した演歌のせりふだ。その一つひとつを思い返してみれば、どれも目の前の状況とマッチしているようで、どこかまったく関係のない、遠くかけ離れたものだ。

歌舞伎の世界では、「雪が鳴る」という。その雪の鳴る音は、太鼓の音に託される。となれば、目の前の静かで暖かい雪を見つめながら耳を欹てる。春の雨水にすぐ溶けてせせらぎと流れる季節の足音が聞こえそうだ。

It snows again, at the end of April. Never had this in many years, and it seems that in this year, the winter would never leave us along. However, when I try to listen to it, just following a Japanese expression, I can hear the sound of Spring...

雪たんけん館
SnowCrystals.com

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