2007年6月3日日曜日

アイリバー


電気製品をショッピングするのは、日本での短い滞在の楽しみの一つだ。店員たちは、みんなしっかりした知識を持っていて、対応が丁寧だ。それでも、普通はカラフルに用意されているパンフレットをじっくりと読んで吟味し、店員とたくさんの会話をしない。そこで、いざ口を開いてみれば、やはり日本語になっていない製品名に戸惑いを感じる。たとえば、今度、とても気に入った音楽プレーヤに出会った。名前は英語表記で、いかにも今風の「iriver」。それをついつい英語発音にしてしまい、店員はさすがに要領がよくて、すかさずカタカナ言葉で確認をしてくれた。「アイリバーでございますね。」言われてみれば、自分の要領なさに苦笑いした。

考えてみれば、この言葉には、英語のカタカナ発音のルール、特徴と問題点をすべて含んだと言えよう。「i」という母音は日本語になく、「アイ」という二つの母音に置き換える。一つの音が二拍になって倍になるが、もともとの発音に近い。「ri」にある母音は日本語にあるが、「r」はなくてつねに「l」と発音するから、自然と「リ」にする。「v」はなくて、日本語の子音の中で一番それに近い「b」に置き換え、「er」はなくて、「a」と「e」の中から近いほうを選ぶ。おまけに一つの母音が二つに、弱く発音した音節が強い一拍になったので、強く発音する最後の音節には倍の長さを与えて、長音とする。あわせて、アイ・リ・バー。

とても自然的な展開だ。ただし日本語になったものなので、英語での発音を持ち出したら、それこそヤボで、通じない。あたりまえの話だ。

While an English word being brought into Japanese and read in katakana, it has to follow Japanese rule of pronunciation. "iriver" is a perfect example to explore a few such basic rules.

iriver

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