2007年5月27日日曜日

萌え~

週末になって、学生たちのグループの一つは秋葉原へ出かけた。一昔なら、免税品や掘り出し物の電化製品を目指す、というのが常識だったようだが、いまの若者には、そういうものが最初から目にないみたい。代わりに最初から堂々と宣言したのは、ずばり「メイドカフェ」だった。

電化製品とメイド、あまりにもミスマッチに見えてしまうのは、私だけだろうか。最初からジェンダーを消したところから生まれた、国籍も年齢も不明なアニメキャラクターには、どこにいまごろの若者をひきつける魅力をもっているのだろうか。これを文化の現象として考える人が多い。そしてなによりも一つの現象として現にそこにあるものだから、それを確認し、追認識して、あれこれと議論を展開してしまう。あるいはそれ自体、すでにいたって文化的な現象かもしれない。いずれにしても、不自然な発音法による、「萌え~」の連発、店に入れば、「お帰りなさい、主人さま」との掛け声、そして膝つくまでのポーズなど、一つひとつ感覚的に追いつかない。

考えてみれば、言葉って、長続きを前提に存在するとは限らない。その逆のケース、一過性のものだからこそ、言いようのない魅力と、一度は体験してみたいという衝動を掻き出すということもありえよう。それが流行という結果に繋がったのだろうか。

Students are aiming Akihabara, but not for electronic products. These days, pop-culture, along with unique expressions, forms another face of Japan.

秋葉原におけるメイド喫茶・コスプレ喫茶の歴史

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