2007年5月30日水曜日

カロリーカッター

朝起きてテレビを付けたら、料理の話題を早々に取り上げられている。人物紹介のコーナーらしく、カロリーを減らすという工夫が話題になっている。アナウンサーが連発するカロリー、カットといった言葉に混じり、スクリーンには、「カロリーカッター」と出ていた。読んでいて、思わず苦笑いをしてしまった。

思えばあまりにもいい加減な造語だ。英語の言葉を模擬っているというところだろうけど、そこで、日本語の語感はどうだろうか。なにせ「カッター」という普通の言葉になった外来語があるものだから、ここでの活用はいかにも唐突で、誤解を呼びやすい。このような造語を生み出し、あえて選び、興味津々に使うということは、興味深い。

活用と言えば、たとえばつぎのような用語も思い出される。「トラブった」。こちらのほうはいわば日本語の文例をなぞった活用の例だ。ただし「トラブらない」「トラブります」と聞いたことがない。あくまでも軽い気持ちで、楽しく言葉をいじった、といったところに、特徴があった。

言葉の表現は、通じることを大前提とする。その上、言葉遊び、言葉を気楽に置き換えたりして発想の奇を見せ、もって余裕を見せる。逆を言えば、正しい言葉、長続きの表現、ということを最初から目標としない。そのような言葉遣いの心構えをここ読み出したような思いがした。

Although they are called loan-words, many of them are not simply "borrowed" from other language. In stead, people may want to add certain changes to make the expressions colorful and fun.

独学英語道場

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