2007年5月11日金曜日

「らくがき厳禁」


街角を歩くと、日本はやはり看板が多い。店の名前や広告などもさることながら、静かな裏道などに貼られる公共の看板はまた目立つ。看板そのものは、日本の街の景観を成していて、ときには、その景観を台無しにしたと思えてならない。

看板の書き方には、ルールあるいは嗜好があるのだろうか。あるいはそんなものがないと考えたほうが自然だろう。しかしながら、好まれそうな傾向もみられる。楽しい一例は、かなと漢字の組み合わせ。単純に漢字の使用法、頻繁度などで考えて説明するものではなく、むしろ一つのパターンだ。たとえば「らくがき厳禁」。さらに「ちかん注意」、「ひったり注意」などなど。考えてみれば、漢字言葉をかなに書きなおすことで、人に音を出して読んでもらうという意図はまずあるだろう。それよりも、このようなマイナスな行為の表現については、それを一目で分かる漢字で書かないで、目に訴えることを狙わないかな書きにすることによって、町の景観への最小限の配慮もたしかに働いていることだろう。

さいわい公共の看板には、内容からいえば禁止が中心で、奨励が少ない。奨励ものまで看板になってしまったら、町はこれ以上に文字に埋まれてしまうのではないかと、勝手に想像しながら。

Here is a patten of Japanese public signs, using a combination of kana and kanji. As many of them indicate prohibition of some negative manners, this arrangement plays a rule of softening the impact of the writing.

まちの落書き消し隊

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